Text
気に入った記事がございましたら、各記事の拍手で教えていただけると嬉しいです。
2026年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
人から学ぶということ
2024年4月21日にnoteに投稿した記事です
先日「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」を観て、考えたことがありました。
研修医が志子田先生をばかにしたような態度をとっていたのは、志子田先生から学ぶべきことはないと思い込んでいたのかもしれません。
確かに志子田先生は小児科医としてもPICUでの経験も浅いですが、若いわりに辛い経験を乗り越えてきています。
早くにがんで父親を亡くし、まだ亡くなるには若いであろう母親もがんで亡くしています。
命を救うためならどんなことでもしたい、あきらめたくないというところに、つながっていると思います。
大切な人を亡くすということがどういうことなのか、教科書や論文からは分かりません。
それを実際に体験した人からしか学べない、人からしか学べないことがたくさんあると思います。
それに、若いとか経験が浅いとか自分より年下とか関係ないんですよ。
植野先生は志子田先生に「いつも君は沢山のことを教えてくれる」と言っています。連ドラでも言っていました。
志子田先生も、心臓移植を待つ少年から、いろいろなことを学んでいるようです。
研修医の瀬戸先生と志子田先生が打ち解けて良かったです。これからが本当の研修の始まりですね。
実は私も20代で母を乳がんで亡くしました。
そして、私も40代後半に乳がんの治療を経験しました。
縁あって現在がんのピアサポーターとして活動しています。
様々な患者さんやご家族のお話を聴かせていただき、たくさんのことを教わっています。
がん治療の経験は辛いものでしたが、私にしかできないことで社会貢献できる人間になれたことは嬉しく思っています。

連ドラを観た時に描いた絵です
畳む
#PICU 小児集中治療室
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE 常守朱の選択
2023年7月1日にnoteに投稿した記事です
細かいことを挙げていけば、いろいろと残念なところがあるのでしょうが、見応えがあったし面白かったというのが映画を観た感想です。
たいしたことは書いてないのですが、内容的には重要な部分に触れていると思うので、隠しておきます。
法律を守るために常守朱がとった行動は、彼女らしく、また彼女にしかできないと思いました。
朱が厚生省公安局局長・禾生に向けて引き金をひき、霜月がドミネーターを朱に向けるも犯罪係数の上昇はみられず、トリガーがロックされた。
法律の廃止が声高に叫ばれる中、反対の立場をとっていた朱は、法を守るために法を犯す道を選んだのでした。
朱の罪は、シビュラシステムでは裁かれなかった。これは朱の犯行動機にあるのではないかと思っています。
拳銃で人を撃つことは犯罪です。が、朱は、単に人を殺したいとか、禾生に対して憎悪の念を抱いていたとか、そういうのではなかった。
非常に複雑な精神状態で犯行を行ったと考えられます。それにシビュラシステムが対応できなかったのではないでしょうか。
人を裁くのには、法律が、人の力が必要なのだと、朱の行為によって証明された形になったと思います。
正しさは相対的だが真実は絶対的なもの
厚生省大臣官房統計本部長・慎導篤志が、炯と舞⼦の結婚式のスピーチの中で述べた言葉です。
何が正しいとするかは人によって違うけれど、真実はだれにとっても同じで変わることはないということですよね。
シビュラシステムに深く関わってきたからこそ、どうしても人々に伝えておきたかったことなのだと思います。
朱がこの言葉を聞いた時に、はっとしていました。法を守るために自分がすべきことをずっと考えていた彼女は、この時に決意したのかもしれません。

収監されてから朱が泣くのですが、後悔しているのでもなく、悲しいわけでもないですよね。
人間は、言葉で言い表せない感情で泣く。こういうことは、AIには理解できないのではないかと思います。
畳む
#PSYCHO-PASS サイコパス
2026年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
映画「イチケイのカラス」ジンときたシーン【ネタばれ】
2023年4月16日にnoteに投稿した記事です
2023年1月13日に公開された映画なので、もう、ずいぶんと日が経ちました。映画を観てから描きたいとずっと思っていたシーンがありました。
私は資料がないと描けないので、いつ描けるかなと思っていたところ、チャンスが巡ってきました。
youtubeで見られる映画の主題歌のミュージックビデオの中に、そのシーンが入っていたのです。
色彩的にも美しいシーンだったことが分かり、頑張って描いたのですが再現できませんでした。
雰囲気だけでも感じていただける絵になっていれば、よいのですが。

亡くなった月本弁護士の最後の言葉を、入間裁判官から伝えられたシーン
顔全体を手で覆うとかでなく、額をがっしり掴んで何かに必死に耐えているような泣き方が印象に残っていました。
凛として男勝りな部分もある千鶴に、とても合っていると思います。彼女の辛さがよく伝わってきて、ジンとしました。
月本弁護士と自転車をふたり乗りした時、背中から伝わる温もりに幸せそうにしていた千鶴を思い出しました。
**********
千鶴の部屋が燃やされた時、駆けつけて忠告してくれた月本弁護士。
彼は悪いこともしたけど真実を追い続けていた。
そして、すべてを知ってしまったことが、彼を死に至らしめた。
月本弁護士の死に際し、千鶴は最後まで真実を追求することを、誓ったのだと思います。
真実が明らかになった後、月本弁護士が亡くなった場所に花を手向け、この町での弁護士としての仕事を全うすることを決意していました。
**********
月本弁護士の最後の言葉が千鶴に向けられたものであったことが、千鶴の片思いでなかったことを示唆しているのかなと思います。
雨に打たれている自転車。これ、映画の最初にも出てきていたことに気が付いた時、素晴らしい演出だなと思いました。
最初は自転車だと分からないようにしていたので、何だろうと思っていたら、そういうことだったのか!
「自転車を返したこと委員長に伝えて・・・」
月本さん 千鶴さんは あなたのこと 一生 忘れないですよ。
主題歌ミュージックビデオ貼っておきます。察しの良い方なら動画からストーリーが分かるのではないかと。
畳む
#イチケイのカラス
私の推し漫画 「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」
原作が草水敏さん、作画が恵三朗さんで、月刊アフタヌーン(講談社刊)にて、2014年8月号より連載中の漫画です。
病理医というなじみのない医者が主人公です。だからこそ生まれた、いままでにない物語が、この漫画の一番の魅力だと思います。
どこに惹かれたのか
メインの舞台は病理科ですが、様々な科の医師、多くの患者・患者の家族、介助士・調理師まで、あらゆる人々が登場します。
一度しか登場しない医師や患者であっても、医療従事者を志した理由、仕事に対する考え方、病気との向き合い方、どう生きたいのか、大切にしているもの、家族への思い等、丁寧に描写されています。
キャラクターに緻密な設定がなされているため、漫画のキャラクターとは思えないほど、ひとりひとりが生き生きとしています。
2016年にフジテレビ系にて長瀬智也さんの主演でテレビドラマ化されていて、これを観たのがきっかけで漫画を読み始めました。
実は、ドラマを観てすぐには漫画を読みませんでした。というのは、岸先生のイメージが、ドラマと漫画であまりにも違っていたからです。
ですが、読み始めると、そんなことはどうでもよくなっていて、漫画の岸先生にすっかり惚れ込んでいました。
不器用な優しさが良いなと思います。私は岸先生のような人が実際に居たら、一緒に仕事をしてみたいです。
『フラジャイル』を通じて病理医という仕事にスポットがあたり、理解が広がるのは、その世界を覗かせてもらった僕にとってもうれしいことです。
ですが、『フラジャイル』は病理医紹介漫画ではありません。
僕がこの作品で書いているのは「誇り」であり、信念やプライドを持ち、自分に正しくあろうとする人たちです。
出典は、原作者・草水敏さんのインタビュー記事より
自分を曲げてしまうことってありますよね。そのほうが都合がよかったり楽だったりするから。
でも、それを後悔する人も多いのではないでしょうか。
わがままとは違う意味で自分を通すことは、とても難しく大変なことだけど、素敵な生き方ですね。
病理医が主人公の漫画ですから、いろいろながん患者さんが登場します。ほとんどが私が経験したがんより重い症状の患者さんです。
がん経験者であることも、この漫画に惹かれる理由の一つなのかもしれません。
がんを経験したから、読みたくない、辛くて読めない方も、いらっしゃるとは思います。
病理医とは
私は乳がんの治療経験があるので、それを例にとって書いてみますね。
視診や触診、レントゲン(マンモグラフィ)や超音波(エコー)検査で乳房や脇のリンパ節に何かあると分かりました。
それが何なのか分からなければ、どんな治療をするか決められません。
乳房は、局所麻酔を行い超音波検査で確認しながら、病変の一部組織を注射針より少し太い針を使って採取しました。
脇のリンパ節は、病変に細い針を刺して注射器で細胞を吸い出しました。
この組織と細胞を顕微鏡で観察して、良性か悪性(がん)か診断を下すのが病理医です。
病理医は、患者の体の細胞を顕微鏡で観察することで、がんだけでなく、あらゆる病気の診断を行っています。
病理医の診断によって、手術をするのか、どの薬を使うのか、など、治療方針が決まります。
もし病理医が間違った診断をすれば、適切な治療ができないだけでなく、がんや重い病気の場合は生死に関わります。
間違うことが許されない大変重要な役割を担っていながら、その存在を知らない人もいます。
患者に会うこともなければ、病理医の診断のおかげで病気が治ったと感謝されることもありません。
重い責任を背負う病理医ですが、その仕事や、臨床医との関係を描いた漫画はこれまで存在しませんでした。
加えて、病理医は顕微鏡とプレパラートを扱う仕事なので、汚染対策着である白衣を日常的に着る必要がありません。
白衣を着ない医者が出てくる医療漫画は、それだけでも新鮮だな、とも思いました。
出典は、原作者・草水敏さんのインタビュー記事より
病理科メンバー紹介
岸 京一郎(きし けいいちろう)

壮望会第一総合病院・病理科長。
もとは臨床医であったが思うところあって病理医に。
仕事中に白衣を着ない理由は?着なくても差し支えないだけではないようです。漫画を読み進めていくと見えてきます。
コミックスの帯に「極めて優秀、ただし変人。」と書いてあって、岸先生を端的に表現していると思いました。
病理医としての腕は認められていて、病院内で岸先生を頼る医師も大勢いるのですが、近づきたくないと思っている医師も多いようで。
岸先生が変人と言われるのは、仕事にしても何をするにしても、確固たる信念を持ち続けていて、ぶれないからだと思います。
これは、なかなか、できることではないですよね。それができる岸先生は、他人から見れば変わった人なのかもしれません。
岸先生の魅力は、「10割の診断」と公言できる誇りを持って仕事をしているところ、自分に課せられた責任を果たすために前に向かって進み続けるところ、時おり見える人間味あふれる一面、でしょうか。
・・・何もわからず
何もできずに 人が死ぬ
それを 少しでも 減らしたい だけです
コミックス第20巻116ページ
宮崎 智尋(みやざき ちひろ)

人が良く頑張り屋の新人医師。
ある患者の診断に疑念を抱いたことがきっかけで岸先生と出会い、彼の仕事ぶりに手応えを感じ病理医を目指すことに。
容赦ない岸先生の指導にべそをかくこともあるが、病理医として日々成長し続けている。
彼女の魅力は、厳しい状況にあっても簡単には病理医の道をあきらめずに立ち向かっていくところでしょうか。
彼女の印象からすると、ちょっと意外な仕事の合間のリフレッシュ方法の設定が、気に入っていたりもします。
森井 久志(もりい ひさし)

臨床検査技師。
何人分もの仕事をこなす(岸先生についていけず技師が補充されてもすぐにやめてしまうので彼ひとり)凄腕の技師で、岸先生からの信頼も厚い。
ある事情から臨床検査技師の範ちゅうを超えた医学の知識を持っている。
森井さんの魅力は、岸先生や宮崎先生のことをよく観ていて気遣い・心遣いができたり、言わなくてはならないことを上司に対しても速やかに進言できたりするところでしょうか。
畳む
#フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
Powered by てがろぐ Ver 4.9.0.
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMを観て書いておきたかったこと
2024年5月3日にnoteに投稿した記事です
映画は好きだけど一番の趣味というわけではないので、あまりマメにチェックしてなかったんです。
情報誌の表紙で見かけたから劇場公開されることは知っていました。でも公開日は確認していませんでした。
公開終了間近と分かって上映時間を調べたら、日曜は1回しか上映がなく私が観に行ける時間帯ではありませんでした。
上映時間を調べた日なら最終なら行けるので、急きょ観に行くことにして映画館へ急ぎました。
慌ただしかったですが観に行けて良かったです。
生まれる前から決められた道
ラクスの対(つい)となる人物が存在したことに驚きました。
ラクスの両親が知らなかったとか、ありえませんよね?
もしかしたら、知っていたけど、ラクスがファウンデーションのオルフェの対として生まれたことは、本意でなかった。
だから、アスランに娘を託そうと考えていたのかもしれませんね。
人々の遺伝子を解析し適切な職業に就かせることで差別意識を亡くさせることを目的とした人類救済計画・デスティニープラン
これで争いがなくなるって、人はそんな単純じゃないと思います。
デスティニープランも遺伝子操作で親が望む子供を作ることも、本人には選択権ないじゃないですか!
本人以外が進む道を決めるなんて、やってはいけないことではないでしょうか。
でも、現実の世界でも、誰かの敷いたレールの上を歩いている人は大勢いると思います。
遺伝子操作を受けなくても、こうあって欲しいと親が呪文のように唱え続けたら、子供はそういう道へ向かってしまうかもしれません。
子供は親とはまったく別の人格を持った一人の人間です。それは尊重されなければならないと思います。
親は子供が進みたい方向へ行けるよう、支えたり見守ることが務め。親が望むような子供にすることではないでしょう。
コーディネーターでも、アコードでも、生まれる前は他者に道を決められたかもしれないけど、生まれてからの道は自分のものです。
現実世界のレールの上を歩いてしまった人たちも、それに気が付いてからの道は自分のものです。
気が付かなくても、それを気付かせてくれる誰かに出会えるかもしれないという、希望はあります。
人を愛するということ
このラクスが言った言葉は普通のことですが、アコードたちは知らないようでした。
愛するということは、何かできるとかできないとか関係ない、好感が持てるところも嫌なところも、すべてを受け入れること。
このことは、夫婦でも見失うことがあるから、お互いに常に思いやっていかなければなりませんね。
近くにいるのにすれ違っていたキラとラクスは、引き離されることで、キラのラクスへの、ラクスのキラへの思いが確かなものとなりました。
キラがアスランに本音をぶつけることができたのも、ひとりで背負い過ぎたキラが仲間がいることを再認識できたのも、愛あってのことですね。
アコードは、コーディネーターより進化した人類ということだけど、愛を知らないなんて、キラ達に勝てないばかりか、存続も危ういのではないでしょうか。
映画を観てから、これを書くまでにずいぶん日が経ってしまいました。
感想にはなるべく絵を添えるようにしていて、今日絵が完成したので、やっと書けました。
畳む
#機動戦士ガンダムSEED